転職がなかなか決まらない人の特徴
転職エージェントは求職者のキャリアを考慮して求人を紹介してくれ、面接や応募書類のアドバイスもしてくれます。会社側との条件面の交渉も代行してやってくれることもあります。転職エージェントを利用して転職活動をすれば比較的早く転職先が決まるかと思いきや、一向に転職先が決まらない人もいます。そのような人はどんなタイプなのでしょうか?
転職に求める条件のハードルが高すぎて案件がない
「現状より条件アップにならないと意味がない」と思いすぎていたりして、年収や年間休日数、残業時間、通勤時間などの条件が現状より少し劣るだけで転職先として不適当と切り捨てていませんか。転職活動は、周囲の人間関係や社風など、実際に転職してみないと分からないこともあります。企業の年度の売上などにより就労環境は変化することもあるので、どうしても譲れない条件以外は少し目をつぶることも必要です。
転職コンサルタントとの相性が悪い
担当の転職コンサルタントとのコミュニケーションに問題はないでしょうか。オファーしてくれる求人自体が少ない、質問をしても返答がいまひとつだったり的外れだと感じたりするなら、転職コンサルタントとの相性が悪いのかもしれません。自分の志望する業界について分かっているか、求人を紹介してくれたらその会社についてどの程度知識があるか、なぜその会社が自分におすすめなのか、いろいろ質問してみて見極めるようにしましょう。
現在就業中で忙しいため転職活動が前に進まない
仕事をつづけながら転職活動をしている場合、転職エージェントと就業時間中にそう頻繁に連絡をとるわけにもいかないでしょう。そのため転職活動が遅々として進まないということもあると思います。
しかし転職エージェントを利用していれば自分で転職先を探すよりも応募数は少なくて済むはずです。また現職をキープしていれば経済的な不安はないので、追い詰められて意に沿わない会社に転職するようなこともないはずです。長期戦になるのは仕方ないと考え、あきらめずに最善の転職先を探しましょう。
転職活動を成功させるために
転職エージェントにサポートをお願いはするものの、転職は自分の今後のキャリアを左右する一大事です。転職エージェントから紹介された会社であっても、独自に会社研究をするなど自分で舵をとっていくという意識を持ち続ける必要があります。
そもそも自分は何がやりたくて転職したいと思っているのか、本当に転職すべきなのか否かも含め、自分のキャリアについてとことん考える期間と考え、自己分析を重ね後悔しない転職を実現できるよう進んでいきましょう。
転職エージェントを変えてみる
転職エージェントは大手から少人数のエージェントまで、規模も得意分野もさまざまです。大手の転職エージェントは求人数が多く非公開求人も多数抱えているので、やはりメリットがあります。
しかし登録者も多く、データでマッチングする以上のケアはなかなか行き届かないこともあります。逆に転職を希望する業界に強い小規模エージェントのほうが、業界の事情に通じていたりきめ細かくアドバイスをくれたりする可能性もあるのです。大手ばかりとつきあうのではなく、複数の転職エージェントを持つことも検討しましょう。
転職コンサルタントを変えてみる
同じ転職エージェントに所属していたとしても、転職コンサルタントにはベテランも新人もいますし、どんな業界に人脈を持っているかは人により異なります。そのため、同じ相談をしても担当者により提供できる情報やアドバイスには差があるはずです。人間的な相性も併せて考えたとき、これまでの転職活動でよいパートナーシップが築けていないと思う場合は、別の転職コンサルタントに変えてもらったほうがいいでしょう。
転職コンサルタントに歩み寄る努力をする
模擬面接や応募書類の添削など、転職コンサルタントのアドバイスを受けたりしても、忙しさにかまけて改善しないでいたりすることはありませんか。無料で動いてくれるとはいえ、相手は転職のプロです。会社と転職希望者の両方とかかわっている方だからこそ見えることもあるはずですので、利用できるところはとことん利用して自分の転職に活かしていきましょう。
転職エージェントを利用しないで転職活動してみるのもアリ
転職エージェントも企業ですから利益を得るために求人を紹介しています。登録している求職者が採用された場合に報酬を獲得できるため、どうしても条件のいい登録者優先で動く傾向があります。つまり転職エージェント経由で求人に応募した場合、企業側に届く以前にふるい落とされている可能性もあるということです。そのため転職先がなかなか決まらない場合、転職エージェントに頼り切りにならず、独自に転職活動してみるのもおすすめです。
転職サイトや企業のウェブサイトから求人を探す
転職サイトや志望する企業のウェブサイトをチェックして求人を探し、気になる求人があったら応募を検討してみましょう。以前、応募しても採用にいたらなかった会社があるなら、タイミングによっては次の求人が出ている可能性もありますから、定期的にチェックしておくことをおすすめします。
ハローワークや求人誌から探す
ハローワークは公的機関ですので、転職サイトに掲載されていない求人を持っていることがあります。ハローワークの端末で検索して求人を探すほか、前もってハローワークでの登録をしておけば自宅のパソコンなどからも求人の検索ができます。応募する場合はハローワークの窓口で申し込みをし、紹介状をもらって自分で応募書類を送付します。また、ハローワークの窓口でコンサルタントに転職相談することも可能です。ほかに求人誌や新聞の求人欄もどんな求人が出ているか確認しましょう。
知人に紹介してもらう
知人の紹介で会社に採用してもらったり、面接の機会をもらったりすることがあるかもしれません。自分の能力や人となりを知っている方が間に入ってくれ、募集要項や口コミサイトなどだけでは分からないリアルな会社の事情も聞けばある程度教えてくれるでしょうから、安心して転職できます。
ただし縁故採用による転職は、一度受けてしまったら途中で断りづらくなります。紹介されたら軽く受けずに慎重に考えてから動くようにしましょう。
今回の要点
- 転職エージェントを利用しても転職先がなかなか決まらない場合は方針を見直してみる
- 転職エージェントは大手だけでなく複数利用するほうがよい
- 転職コンサルタントと相性が悪いと思うなら変えてもらう
- 転職エージェントを利用せず自分で転職活動してみるのもよい