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転職で知っておくべき一般常識

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企業の求人採用における選考では、書類選考や面接のほかに能力や性格を把握するため、一般常識テストを実施する企業があります。ここではその試験対策について考えていきます。

一般常識テストの実施状況

企業は採用活動を行う中で求職者に対し、書類選考や面接にプラスして一般常識テストといった何らかの筆記試験を行っています。一般常識テストは大企業や専門職採用ほど実施する傾向が高いようです。このテストの結果がどの程度重視されるのかは、選考時のどの段階でテスト受けるかによっても異なります。たとえば、面接に先立ち多くの求職者を振るい落とすために行われる場合もあれば、最終面接後に面接では把握し切れなかった能力や性格を見極めたり、一般常識を備えた人物かどうかを判断するため、補足的に行われたりします。 一般常識テストにかかる時間ですが、1時間程度の回答時間が与えられ、選択式の質問に対しマークシート方式やウェブサイト上で回答することが多いようです。

転職に問われる一般常識問題

企業の採用活動時に実施される職業適性に関する一般常識テストは主に2つあります。心理傾向や価値観に関する「性格適性テスト」、基礎的な能力を問う「能力適性テスト」の2種類です。SPIはその両方を含むテストで、もともと新卒採用で広く導入されてきましたが、最近では中途採用でも実施する企業が増えてきました。

さらに、社会人として恥ずかしくない教養や基礎学力を備えた人物かを判断するため、通常の一般常識問題のテストを採用している企業もあります。

また論理性や文章力、国語力などをチェックするため、小論文を書かせる企業や、専門職採用の場合など業務に必須な知識やスキルの有無を確認するテストを受けさせる企業もあります。

SPI

SPIは性格適性テスト、能力適性テストの2種類の適性テストに分かれています。さらに能力適性テストには「言語」「非言語」の2つのパートがあります。「言語」分野は、漢字の読み方から文の並び替、同意語・反意語の問題などといった国語力を判断します。また、「非言語」分野は、つるかめ算や確率など、計算能力やデータについての理解力を問うテストとなっています。企業によってはこれらにプラスして英語の問題が含まれることがあります。

通常の一般常識テスト

一般常識問題のテストは、国語、数学、理科、社会、英語の基礎学力を問う問題に加え、文化、時事問題などから出題されます。学科では中学・高校レベルのものが対象となります。また、小学校の社会で学ぶような地名から、ニュースによく登場する海外の大統領の名前やその年の国家予算、ワールドカップの優勝国、ノーベル賞や文学賞の受賞者名が出題されるなど、幅広い出題範囲であることが特徴です。

その他

小論文は、志望動機やこれまでのキャリア、展望など求職者自身について書かせることもあれば、時事問題やその企業に関して自分の意見を論じさせるなど、出題されるテーマは企業によりさまざまです。

また、業務上必須の知識やスキルの有無を判断するテストとして、たとえばシステム系の企業でのプログラミングのテストや、事務系の求人における表計算ソフトのスキルチェックなどがあります。

これ以外にも企業独自の筆記試験を用意していたり、プログラマー適性テストを行ったり、その業務への耐性を判断する性格適性テストや能力適性テストを実施することもあります。

一般常識テストの対策方法

一般常識テストの受験対策ですが、SPIは参考書や問題集を繰り返しこなし、傾向をつかんでおくとよいでしょう。能力適性テストの「非言語」パート問題は、やり方を思い出せば難しいものではないはずですが、1問1分程度で解く必要があるため慣れていないと焦ってしまう可能性があります。性格適性テストは、似たような問題が繰り返し出題され、意図的に操作しようとしても回答にバラつきがあると見抜かれてしまうので、無理せず正直に回答するようにしましょう。

また、通常の一般常識問題のテスト対策については、出題範囲が広くカバーするのは大変ですが、市販の問題集やテキストに目を通し、よく出る問題を中心にチェックしておきましょう。さらに文化・時事問題については、比較的新しい問題が出されることが多いので、時事ニュースをチェックし、よく出る問題や話題のワードについては語彙の意味まで理解しておくとよいでしょう。

小論文対策ですが、いきなり長い文章を書くのは意外に難しいものです。本番で戸惑わないよう、時事ニュースを見て自分の考えをまとめてみたり、毎日日記を書いてみたりするなど、日ごろから意識して書く練習をしておくことをおすすめします。

今回の要点

  • 半数近い企業で書類選考や面接以外に筆記試験を実施している
  • SPIの対策は問題集で出題の傾向をつかんでおくこと
  • 一般常識問題のテスト対策は必須項目の暗記と日々のニュースチェック
  • 小論文の対策には日ごろからまとまった文章を書く練習をすること

最終更新日:

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