直接応募とは?
直接企業に応募することを直接応募と呼びます。転職サイトや転職エージェントを介さないので、企業とのやり取りや条件の調整は、企業と自分が直接行います。
直接応募の方法
企業の採用サイトなどを利用して、履歴書・職務経歴書などの必要書類を、郵送もしくは応募フォームで送付します。また、転職サイトや求人サイトによっては、直接応募の求人を紹介しているサイトもあります。その場合、掲載されている応募先へ直接応募します。
直接応募のメリット
直接応募のメリットは、以下の4点です。
①志望意識が高いと好印象を持たれる
転職エージェントや転職サイトを通さずに、直接応募するということは、「企業に興味を持っていて、わざわざ確認をしてくれた」ということです。転職エージェントや転職サイトでは効率よく求人を探して応募することができますが、あえて直接応募してくれた人は、企業からみると、「志望意識が高い」と感じられ、好印象を持たれるケースが多いです。
②熱意で採用される場合もある
直接応募の場合、電話・メールで担当者と直接やり取りを行います。その際に応募に対する熱意や意気込みを伝えることで、採用が決まるケースもあります。
③企業側の採用コストが節約できる
転職エージェントや転職サイトは、企業側が求人広告費を支払ったり、応募者の入社が決まった場合は手数料を支払ったりする必要があります。直接応募の場合、こうした広告費や手数料がかからないので、企業側の採用コストが節約できるのです。
④何度もチャレンジできる
一度応募して採用に至らなくても、半年・1年と間をあけてスキル・経験を積んだり、より自分のスキルや経験とマッチングする業務に応募したりすることで、採用に繋がるケースもあります。どうしても入社したい企業がある場合には、直接応募し再挑戦してみるのも良いかもしれません。
直接応募のデメリット
直接応募のデメリットは、以下の4点です。
①採用率が低い
直接応募は募集条件に当てはまれば応募は可能です。そのため企業によっては多くの人が応募するため、採用率が低くなってしまいます。ライバルが沢山いる中で勝ち抜いていかないと、採用に至ることができず、採用のハードルが高いといえます。
②求人内容が不明確
自社の採用サイトに採用情報を掲載している場合、転職サイトや転職エージェントのように必要な情報がそろっていないケースもあります。働くうえで、「給与や休日そして福利厚生といった諸条件が希望と合うか」は非常に重要な問題です。直接応募では、求人内容が不明確なことが多く、面接時に確認をする必要があるのはデメリットといえるでしょう。
③トラブルや交渉事は自己責任
直接応募では、企業側と直接やり取りを行います。そのため、スケジュールの調整や条件のすり合わせといった交渉も自分で行う必要があるのです。トラブルや交渉事は自己責任となるので注意が必要です。
④スケジュール調整が大変
直接応募をする場合、企業側とのスケジュール調整も重要なポイントのひとつです。直接応募はそれをすべて自分で行わなければなりません。在職中は特に、仕事と転職活動の調整が難しいといえます。
直接応募する際に意識すべきポイント
直接応募する際には、以下のポイントに注意しましょう。
メールや電話のやりとりも評価される
先ほどお伝えしたように、直接応募では担当者の方と直接メールや電話でやり取りを行います。そのため、やり取りの内容やマナーも評価の対象になります。なるべく迅速かつ丁寧な対応を心がけましょう。
年収などの雇用条件はチェックする
「②求人内容が不明確」でご紹介したように、直接応募の場合年収や休日、福利厚生などの雇用条件が明示されていないケースも珍しくありません。
内定が決まって雇用契約を締結する際に、はじめて年収が低すぎることを知った」という事態を避けるためにも、面接時に雇用条件を必ず聞いて自分の希望と合うか確認をしましょう。
もし希望と合わない場合には、交渉を行いますが、自分の市場価値を正確に認識し、納得のいく根拠を示す必要があります。希望条件の優先度を決めておくだけではなく、「どうしてこの条件が良いのか」も考えておくのがおすすめです。
企業研究はしっかりとやっておく
直接応募したのに、採用サイトに記載されていることを知らなかったり、自社サイトで公開されていることを質問したりすると、「熱意が低い」と考えられてしまいます。
直接応募の場合、自分で情報収集をする必要があるので、企業研究の時間をしっかりと確保しましょう。サイトの記載をチェックするだけではなく、商品やサービスに触れてみたり、転職に関する口コミを見たりするのもおすすめです。
長期間募集を出している求人は怪しい
長期間募集を行っている求人は、なかなか人が集まらなかったり、入社してもすぐに辞めてしまう人が多かったりする可能性があります。通年採用を行っていない企業が、長期間募集を掲載している場合には、避けられる理由があるケースが多いので注意しましょう。
今回の要点
- 直接応募は熱意を伝えられるので採用側に好印象なケースもある
- トラブルや交渉事は自己責任になる
- 雇用条件の確認や交渉も自分で行う
- 企業研究をしっかりとし長期間募集を出している求人は避ける
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