インターンシップ経験は有効?
企業への就業体験ができるインターンシップは、文部科学省も力を入れている制度です。実際の業務を経験することで仕事の向き不向きがわかり、就職活動の判断材料にもなります。また入社後の早期離職を回避するのにも役立つとして、インターンシップを積極的に取り入れている学校や企業も年々増加しています。
インターンシップは学生だけではなく、企業側にもメリットがあり、企業の事業内容や魅力を知ってもらうよい機会になります。インターン経験は就職に有利であるとは言い切れませんが、人脈をつなげたり社会経験を積んだりすることは、就職活動をするときの財産になることでしょう。
どのような業種で就労体験をしたかということは、大きなアピール材料になると考えられ、就職活動にプラスとなる可能性もあるので、職務経歴書に記載することをおすすめします。
インターンシップ経験を職務経歴書に記載する際の注意点
インターンシップ経験は、履歴書の職務欄もしくは職務経歴書に記載します。職務経歴書は、履歴書に書ききれなかった内容や、自己アピールを記載してもよい書類ですが、インターン経験を書くときは、次の点に注意して作成しましょう。
職務経歴書・職種に関してのみ記載
たとえインターン経験を数多く積んだとしても、応募企業に関連性のない職種の経験を記載する必要はありません。
入社後役立つ情報やアピールしたい情報を、職務経歴書の職務経歴のところに記載しましょう。
インターンシップ経験が長いものを記載
インターンシップの期間は長期で2カ月以上、短期で1カ月くらいですが、最近は1日だけの1dayインターンシップと呼ばれるものもあります。1dayインターンシップは、企業説明や見学、ワークショップなどどちらかといえば説明型のものになるので、インターンシップで経験が身についたとは言いづらい面もあります。 インターンシップで得た体験や知識を説明できるよう、ある程度の期間、就業したケースを記載するようにしましょう。
インターンシップで得た成果を記載
職務経歴書はインターン経験をした企業情報だけでなく、経験によって得た成果や知識についても記載します。
応募企業と同じ職種にインターン経験があった場合は、業界のことをどう感じたのか、今後自分がどのように関わりたいかなど、インターンシップを通して感じた点についてアピールするとよいでしょう。
また内容についても、「ホテルマネジメントについて2日間にわたり研修を受けた」「1日〇件の取材に同行した」など、具体的な内容がわかるように記載すると、採用担当者に伝わりやすくなります。
職務経歴書のまとめ方
職務経歴書の書き方にルールはありませんが、一般的にはA4の紙にパソコンで作成します。手書きの場合はボールペンなど黒の筆記用具を使用しょう。
職務経歴書に記載するのは次の事項です。
・記入日、氏名、連絡先
・応募職種、最終学歴
・職務経歴に期間、会社名、事業概要、職務内容、実績などを記載する
(職務経歴書の記載例)
職務経歴書〇年〇月〇日(提出日) ・応募職種営業 ・最終学歴〇〇大学〇〇学部〇〇学科卒業 ・職務経歴平成〇〇年〇月 インターンシップとして10日間就業 ・スキル・志望動機 |
このような形式で応募企業と関連性の高いインターン経験を記載します。誤字や脱字があると職務経歴書の内容まで、信ぴょう性が疑われてしまいます。もし手書きで職務経歴書を作成している場合、間違ってしまった場合には修正テープなどは使わず新たに書き直すようにしましょう。またワードなどで作成した場合は、スペルチェック機能などを用いて校正したものを提出するようにしましょう。
履歴書と同じように企業ごとの職務経歴書を作成することは基本中の基本です。使いまわしは内容以前の問題なのでNGと心得ておきましょう。
今回の要点
- インターンシップ経験は有利になる可能性がある
- 職務経歴書にインターンシップ経験を記載する
- 記載するときは成果や実績も記載する
- 職務経歴書のつかいまわしはせず、応募企業の特性にあわせて内容を見直す
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