社風や職種に合っているかミスマッチを防ぐため

自分が持っている強みが、その会社の社風や職種にマッチしていないと、離職につながる可能性があります。採用のミスマッチを防ぐためにも、強みを知ることは大切な意味を持っているのです。

そのため、企業研究をしっかりとして、応募先企業に合わせた強みをアピールすることが重要なポイントといえます。

自己分析がしっかりできているかを確認するため

強みを聞くことで、自己分析がしっかりできているか確認することができます。自己分析をしっかりしていないと、複数の強みをアピールして軸がぶれてしまったり、応募書類に記載したこととちぐはぐな回答になってしまうケースがあります。

応募前に自己分析・企業分析をしっかりとしておきましょう。

家族や友人など周囲の人に聞いてみる

面接でアピールすることができる強みは、職務上必要なスキルだけではなく、パーソナルスキルも対象になります。人となりを考えることで、協調性やコミュニケーション能力といった、アピールポイントがみつかるケースも多くあります。

また、第三者の客観的な意見で、自分では気が付けなかった強みがみつかることもあります。家族や友人などの意見を聞き、参考にしてみましょう。

業務経験の中でみつかることもある

テクニカルスキルだけではなく、マネジメント経験や調整経験といったポータブルスキルもポジティブな評価につながります。業務経験を書き出してみることで、応募先企業が求めるスキル・経験が見つかることもあります。

短所から導き出す

たとえば、部活やサークル活動などで世話を焼く癖がある場合には、「コミュニケーション能力が高い」とか、楽観的な場合には、「ポジティブ思考」など、短所をいいかえることで強みになります。短所を書き出してみることで、強みを探すのもおすすめです。

転職エージェントに相談してみる

先ほど第三者の客観的な意見のメリットをお伝えしましたが、転職エージェントは転職活動におけるプロフェッショナルです。プロの目でみた強みを知ることで、転職活動をよりスムーズに進めることも可能です。

強みが思い浮かばない場合には、転職エージェントに相談してみましょう。

「強み」は1つに厳選し、簡潔にまとめる

アピールポイントが多くありすぎると、本当にアピールしたいことが伝わりません。強みを1つに厳選して、簡潔にまとめるように心がけましょう。

最初に結論から述べる

面接で一番大切にしたいのが「結論から話す」ことです。最初に結論から述べて、理由や具体的なエピソードをそのあとに続けるのがベストです。

応募した仕事に関連付けて説明する

いくら素晴らしい強みであっても、応募先の職務やポジションに関連しないものでは訴求力が弱くなってしまいます。応募した仕事に関連する強みを選び、職務内容に絡めて説明をしましょう。

具体的なエピソードを交える

単に「協調性がある」「コミュニケーション能力がある」と伝えるだけではなく、具体的なエピソードを交えることが重要です。そして「昨年度よりも、1.4倍の売り上げをあげた」などの数値化できる実績などがあれば、強みに交えてアピールをしておきましょう。説得力を持たせることができます。

どんな行動を取ったのか伝える

「他部署の方とも調整を行った」とか、「社外の方に接する機会が多い」など、仕事ぶりがイメージできるようなエピソードを伝えることも大切です。どんな行動を取ったのか、それによってどんな結果が得られたのか、明確にしましょう。

仕事への活かし方を述べる

強みをどんな風に仕事に活かせるのか、応募先企業に対する価値提供に触れることも重要なポイントです。

語学力が「強み」の場合

「TOEICのスコアは935で、語学力には自信があります。

小さいころから映画が好きで、字幕がない映画を観るために英語の勉強に力を入れてきました。
現職では、外資系の企業の受付をしており、日本語だけではなく英語圏のお客様に触れ合う機会も非常に多くあります。
また、接客対応だけではなく、英文事務も行っています。

得意な語学と現職の経験を活かして、英語秘書としてステップアップしたいと考えております」

忍耐力が「強み」の場合

「忍耐力は人一倍あると自負しております。

小学校時代から水泳教室に通っており、インターハイ出場経験もあります。
就職後も趣味で続けており、20年以上泳いでいます。
途中結果が出なくて何度も諦めそうになりましたが、目標を定めて練習を重ねることで、全国大会に何度も出場することができました。
また、この経験を活かして、前職では新規顧客開拓を中心とした営業職で結果を出し、社長賞を頂いた経験があります。

目標を定めて、自分の努力で道をひらける営業は、私の強みである粘り強さや忍耐力を活かせる天職だと考えております」